Flashコンテンツをスマフォアプリに移植する手段を調べてみた
最近はお仕事として、HTML5+JavaScriptでスマフォ向けwebアプリを作成したりしていました。(プログラミング部分はもちろん開発チーム任せです。)
スマフォ向けのアプリと言えば、やはりApp Storeから配布してみたいものです。しかし、そう思いつつも、何をアプリとするのか、その内容を考えて作っていくことがまず大変です。しかも、勉強を兼ねてやろうなんてことでは、いつ完成するやら判りません。
そこで、過去に作成されたFlashゲームを移植する方向ならば、iPhone/Androidアプリが比較的簡単に作れるのではと思って調べてみました。もしかしたら、忙しい開発チームの手を煩わせる事無く、プログラミング超初心者の私でもリリースまでこぎつけるかもしれません!(希望的観測)
肝心の、Flashからの移植の方法としては、次の3つが思い浮かびました。
- HTML5 + JavaScript
- AIRアプリ
- Coronaアプリ
方法その1: HTML5 + JavaScript
選択肢その1、HTML5アプリ。
FlashからHTML5への変換には、次のSWF Animationと、Google Swiffyのふたつのツールが使えそうです。
SWF Animation Converter
SWF Animation Converter
SWFアニメーションをHTML5に変換するAIRアプリ。フリーウェア
書きだしたアニメーションのタイムラインをJavaScriptで操作可能。
サウンドやクリックアクションなどは変換されません。
参考:Flash を HTML5に変換するアプリ 「SWF Animation Converter」 を利用して、キーボード操作できるキャラクターアニメーションを作成する
Google Swiffy
Google Swiffy
Action Script 3.0をサポート。
Google SwiffyのページにSWFをアップロードして変換できるほか、Flash Professional CS4以降向けにエクステンションもあり。(Windows XP/Vista/7 or Mac OS X 10.4+)
Swiffy Extension for Flash Professional
上で挙げた各ツールの、変換後の比較が判りやすいサイトがありました。
2011年の情報なので、各ツールもバージョンアップされているかと思いますが、ご参考までに。
FlashアニメーションをHTML5へ変換可能なツール
ちょっと傾向が違いますが…
JswfPlayer
SWF再生回数によって料金が変動する有料サービス。
アプリとして配布というよりは、スマフォ向けサイトに載せたりするためのサービスのようです。
パッケージングしてのアプリ配布が可能かどうかは不明ですが、まぁ無理でしょうねw
方法その2: Adobe AIR
Adobe AIRだと、iPhone、Androidだけでなく、PCでもアプリを実行可能です。
言語はActionScript 3.0。開発環境として、Flash Professionalや、Flash Builderなどがあります。
Flash各種はCS5以降でスマフォ対応しているらしいので、CS4までしか所有してない場合はAdobe税を支払うべし。
無償のAIR SDKだけでも開発できるらしいですが、パッケージ化だとかが面倒そうです。どう考えても黒い画面を使わずにはいけないシーンがちょいちょいありそうです…。
自宅環境はCS6ですが、肝心の会社環境はCS4なのでちょっと悩ましい…(´・ω・`)
参考:
- AIRあげぽよ~!iPhone/Android両対応アプリを本格的に作ったよ!のまとめ
- Adobe AIR デベロッパーセンター
- モバイルデバイス向けの AIR アプリケーションの開発
- iPhoneアプリの開発方法 for Flash Professional CS5 前編
- iOSアプリ開発のワークフロー Flash Professional CS6編
- FlashBuilderでiPhoneアプリ作ったのでまとめ
方法その3: Corona SDK
Spriteloq(有料 $149)でスプライト画像とluaファイルを書き出し、Corona SDKでアプリ作成する方法もあります。
CoronaはiPhone版、Android版と両方ビルドできるフレームワーク。
2Dゲーム向きのツールも色々。言語はLua。簡単にゲームが作れそうです。
Animo ※旧Spriteloq
有料:$149 2012年12月末までクーポンコード「WINTER2012」で半額に。
Corona SDK
ビルドして実機インストールするには有料ライセンスの購入が必要。
iOS/Androidどちらかのみで$199/year、両方だと$349/year。
参考:
- spriteloq layout
- 「CODE LESS, PLAY MORE with CoronaSDK」in 728に行ってきた
CoronaSDKの勉強会に行ってきた時のメモ。
で、どの方法でいくの?
非常に悩ましいところですが、まずはAIRアプリでやってみた方がいいのかなと思っています。
HTML5アプリだと、アニメーションをスプレッドシートとして書き出しされたとしても、制御やらなんやらでJavaScriptをかなり書く必要がありそうです。また、CoronaSDKも面白そうなのですが、ゲーム色が強そうな上に仕事で役立てるには有償ライセンスの稟議が面倒です。これは個人プロジェクトで制作する時に試したい。
その点、AIRはまだActionScriptをそのまま使えそうなので、なんとかなりそうなイメージが。
個人でもアプリをリリースしたいし、会社でも作っていきたいという下心があるため、視点が定まらない感じはありますが、色々調べつつ、まずはどうにかプロトタイプを作ってみたいと思います。
それで、無理だったら他の方法を試せばいいんだ…!w